Ginza Net Times Vol.21
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5 Ginza Net Times1959年、新潟県生まれ。演劇集団円を経て、蜷川幸雄演出の舞台『下谷万年町物語』で注目を集める。87年にNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』の主役に抜擢されブレーク。さらに、03年にはトム・クルーズ主演の映画『ラストサムライ』でハリウッドデビューを果たし、以後、国内外で活躍を続ける。今作では主演のみならずプロジェクトマネージャーも務め、積極的なPR活動も行なっている。〝銀座はついでに寄ることのできない、ちゃんと出かけていきたい街です〟わたなべ・けん日本人が誇りや自信を取り戻すきっかけのひとつになれれば 僕が演じた山口駿一郎にはご存知の通り、川口淳一郎教授というモデルがいるわけですが、その人物をトレースして裏移ししようという考えはなかったです。教授の思考回路や価値観をどう自分に取り込めるか、ここが重要だと感じました。リアルに描くというのは、そういうことなんだろうと。それに、そこにあるドラマをきちんと描いていけば、実在の人物かどうかというのは気にならなくなりますしね。だから、モデルにこだわりすぎないようにしていました。 この作品には、困難に打ち勝っていく人々の姿が描かれています。実は脚本を仕上げている段階で、あの震災がありまして、その時は、本当にこの映画をやるべきなのかを考えました。けれど、困難に打ち勝つというテーマを強く押し出すことで、今こそやるべき、届けるべき作品になると思いました。それと同時に、日本には素晴らしい、世界に誇れるものがあると、日本人にアピールしたいとの思いもありました。 はやぶさには、姿勢制御装置というものがあります。無重力の中で太陽からエネルギーを受け、地球からの信号を受け取るためには、姿勢を正しく保つ必要があり、それをコントロールする装置です。実は今、日本という国自体が姿勢制御装置が効かずにグラついている状態ではないかと。姿勢を正して太陽からエネルギー受け、地球にアンテナを向けられれば、日本が本来持っている技術力や忍耐力、精神力といったものが大きなエンジンになってもっともっと前へ進むことができる。そこに気づいてほしいと強く思います。この映画が、日本にとっての姿勢制御装置の役割の一端を担うことができれば、大きな意味があると僕は思っています。そういう作品に押し上げられるよう、僕自身が先頭で旗持ちしながら、どんどんアピールしていきたいですね。 銀座に行く時は、やっぱりちょっと洋服を選ぶと言うか、少しいい格好をして(笑)出かけますね。そうした方が、銀座という街の中にいることを楽しめる気がするんです。気合を入れるというわけではないんですが(笑)。たいていランチを食べて、買い物をして。最近なら、ストールや手袋なんかを買ったり、特別なことは何もないです。ごく普通の過ごし方なんですが、他の街で過ごすのとはやはり気分が違います。それに、家を出る時には何がほしいという目的がなくても、銀座に着くとほしい物がそこに待っていた、というようなことがあったり。いろいろな意味で特別感はあります。 自分のテリトリーと呼べるほどではありませんし、マーキングもしていませんが(笑)、ちょっとついでに寄るということのできない場所ですね。半日以上たっぷり時間がある時に、いつもより少しオシャレをして出かける。僕にとって銀座はそういう街です。Profileたまにしか足を運ばないけれどなぜか気になるスポットがある街全世界が注目した小惑星探査機“はやぶさ”。その歴史的偉業を成し遂げた日本の科学者、技術者たちの7年間の軌跡を描いた物語。2003年5月9日に宇宙へと飛び立った“はやぶさ”。それは世界初に挑む長い長い旅路の始まりだった。地球から遥か彼方にある小惑星・イトカワの地表から岩石サンプルを持ち帰る。その途方もない挑戦を託された“はやぶさ”を設計開発し、7年間60億キロの旅を見守り続けた人々がいた。時に激しくぶつかり合い、知恵を絞り、共に戦った魂の実話だ。絶対に諦めない強い意志と、自分たちの力を信じる勇気。これは、すべての日本人に捧げるメッセージである。Cinema Previewはやぶさ 遥かなる帰還●監督:瀧本智行●原作:山根一眞●出演:渡辺謙、江口洋介、夏川結衣、小澤征悦、中村ゆり、吉岡秀隆、石橋蓮司、藤竜也、山崎努、他2月11日(土)全国東映系ロードショーⓒ2012「 はやぶさ 遥かなる帰還」製作委員会

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