Ginza Net Times Vol.22
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5 Ginza Net Times1977年、東京都生まれ。93年に歌舞伎座にて『人情噺文七元結』で初舞台。翌年からO.A.された山崎製パンのCMで注目を集める。女優としてTVドラマや映画、舞台で活躍するのはもちろん、97年には歌手デビューも果たし、さらには執筆活動も積極的に行なうなど、多才ぶりを発揮している。『ラ・マンチャの男』では、父・松本幸四郎、姉・松本紀保との競演も注目されている。〝ほどよく力の抜けた感じに、銀座らしい大人を感じます〟まつ・たかこもう一度この舞台に立てるそれが何よりもうれしい 私が初めてこの舞台に参加したのは95年。アントニアの役をいただいた時はうれしくて。でも、初ミュージカルということもあって右も左もわからず、毎日プロデューサーにダメ出しされていました。でも、そのプロデューサーが密かに私をアルドンサ役に推薦してくれたと知って、本気で育ててくださっていたんだと実感しました。そして今回、3年ぶりにアルドンサを演じるチャンスがめぐってきて、この役と向き合える幸せを感じています。 アルドンサという女性は、何も知らない赤ちゃんのような人。ある意味すごく真っ白で、出会いやふれあいの中でたくさんの影響を受け成長していきます。彼女にとってはこの舞台で語られるドラマの後からが本当の意味でのスタートという気がします。幕が降りた後に始まるアルドンサの新しい人生にもとても興味があります。この舞台を演る時には必ず、父との共演について聞かれるんですが、稽古場でも舞台の上でも父子という意識はほとんどなく、お互い役に没頭しています。ただ、ふっとした時に父子に戻る瞬間はあります。うまく説明できませんが、一度、私と入れ替わればわかっていただけるかな(笑)。 今回の公演中に上演回数1200回を迎える『ラ・マンチャの男』ですが、私自身も10年以上この舞台に関わらせていただいています。けれど、舞台は生ものと言われるように、1回1回違うもの。だからその1回1回にベストを尽くしていきたいと思います。 それと、これから長丁場の舞台が続きますから、健康管理はかなり意識をしています。最近のマイブームはグリーンスムージー! 元々、身体に良さそうなことは何でも試すタイプなんですが(笑)、これは健康にも美肌にも良さそうで。これを続けるようになってからちょっと身体が軽くなった気がして、しばらく続けてみようかなと思っています。 子供の頃、私にとって銀座はお芝居を観に行くところでした。それが家族と一緒にいられる方法でしたし。とは言え、やはり子供ですから長くじっとはしていられなくて、歌舞伎座の中を探検したり、近くのデパートに連れていってもらったりしていましたね。デパートには今でも足を運びますが、あまりの賑わいに人酔いしてしまってくじけてしまうこともしばしばです(笑)。 想い出深いのは「茜屋珈琲店」。まだ仕事を始めたばかりの頃、演技ができずに落ち込んでいたら、ケーキをごちそうしてくださって。私がすごい落ち込みオーラを出していたのを気遣っていただきました(笑)。銀座は大人の街ですけれど、どこか力の抜けた感じがあって、そういうところが私は好きですね。Profile家族と一緒に過ごす街子供の頃から思い出深い銀座松本幸四郎のライフワークとも言える舞台『ラ・マンチャの男』が帝国劇場に帰ってくる。教会を侮辱した罪で投獄された作家、セルバンテス。彼は牢の中の模擬裁判で大切な「ドン・キホーテ」の原稿を押収されそうになる。原稿を守りたい彼は、芝居形式で自らを釈明したいと申し出、牢の中で、彼と彼の忠実な召使、そして囚人たちによる「ドン・キホーテ」の物語が始まる…。このミュージカルが日本で初演されたのは1969年。以来、40年を超える上演を重ねてきた。主演の松本幸四郎を、松本紀保と松たか子の2人の娘が脇で支え、本公演で遂に上演回数1200回を迎えることになる。Stage Previewラ・マンチャの男●脚本:デール・ワッサーマン●演出:松本幸四郎●出演:松本幸四郎/松たか子/駒田一/松本紀保/上條恒彦、他5/5(土)~28(月)福岡・博多座8/3(金)~25(土)東京・帝国劇場にて上演

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